第39次北方領土返還要求現地視察大会 その1
2008 / 08 / 05 ( Tue ) 平成20年8月2日、3日に、北海道根室市におきまして、社団法人日本青年会議所主催の第39次北方領土返還要求現地視察大会が行われました。
![]() 全体のスケジュールは下記の通りです。 8月2日 ・開会式 ・領土・領海パネルディスカッション 第1部 領土・領海問題委員会プレゼンテーション 第2部 基調講演 下條正男教授 第3部 パネルディスカッション ・北方領土洋上視察 ・北方ウェルカムパーティー 8月3日 ・記念植樹 ・大会式典 私の所属する社団法人日本青年会議所の領土・領海問題委員会の担当は、2日の領土・領海パネルディスカッションです。 ![]() ・委員会プレゼンテーションのリハーサル風景です。 サマコンと同様のビデオ、プレゼンテーションを行った後に、下條教授の竹島問題を中心とした基調講演が30分ありました。 ![]() ・下條教授基調講演リハーサル その後、パネルディスカッション50分です。といっても、6名のパネラーですので、1人あたり当たるのは2回程度。ちょっと少ないですね。幅広い世代と地域の方々の意見をぶつけ合いたいという理由から6名になりました。 私も、「領土・領海パネルディスカッション」におきまして、パネラーとして、出席させていただきました。 コーディネーターは日本青年会議所の細川常任理事が務められました。 パネラーの6名は世代と地域をばらして集めたパネラーです。 拓殖大学教授の下條正男先生、竹島問題の専門家です。 拓殖大学三年生で領土問題研究愛好会会長である荒巻君。埼玉県出身です。 札幌デザイナー学院の女子学生、吉田さんと関藤さん。19歳と20歳です。 領土・領海問題委員会から大分県は中津青年会議所の渡辺委員、29歳です。 領土・領海問題委員会から埼玉県は越谷青年会議所の私です。34歳です。 ![]() ・パネルディスカッションのリハーサルです。私は右から2番目です。 なお、私への質問は、2回ありました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 質問1:ビザなし交流に参加して、どのように感じましたか? 回答1: 7月1日〜3日まで三日間、国後島、択捉島、択捉島とビザなし交流という国の枠組みの中で上陸させていただきました。 主に、「視察」と「交流」ということをおこなってきました。視察では、おもに新クリル発展計画という9年間で800億円の投資計画があります、その状況の視察を行ってきました。 港湾、空港、道路などを整備しています。 現在、港湾に関しては、ビザなし渡航で利用される450tクラスの船でさえ、直接、港に接岸することが出来ず、船は港の沖に停泊し、艀と呼ばれる小型船に乗り換えて、港につけることになります。道路に関しても、ほとんど舗装道路が無く、日本の中古の4WD車が土煙をあげて、走っていくという状況です。 しかし、そのクリル計画によって、少しずつ変わってきています。ビザなし渡航で利用されている船も、今年中には、艀を利用せず接岸できるようになるとのことです。また、地熱発電所も出来て、かつて日本側から贈ったディーゼル発電機も現在は非常用でしか利用されていないとのことです。空港なども管制機能を強化するなど、現在工事中でした。 サハリンから送り込まれている行政官は、 「新しい観光ルートを開発したから、日本からも多くの人に観光に来てもらいたい。」 「領土を返還するということは第三次世界大戦がはじまるということか?」 など、領土返還するつもりはないという意味の発言が相次ぎました。 (言論の自由がないロシアの役人はこの程度のことしか言えないと思います。) 日本側の返還運動関係者の中には、 「クリル発展計画により、ロシア人住民は、ロシア政府に希望を持っている。ソ連崩壊直後にあったような、『日本に返還された方が自分たちの生活が良くなるかもしれない』といった雰囲気がなくなった。」 という悲観的な見方をするものが多くありました。 私の見方は違います。 そうであったとしても、ほとんどの道路が舗装されていないのです。日本にそんなところがあるでしょうか?同行した専門家の中には、「モンゴルの田舎と同じくらいだ」と言った人もいます。国後島に最近、街灯がついたのですが、それについて、「街灯なんかアフリカにもある」と言った方もおりました。800億円を9年掛けてということであるならば、私は、いたずらに悲観的になる必要はないのではないかと感じております。 拉致問題と同様に、領土問題は、国家の尊厳の問題です。開発と称して、ロシアが私たちの領土を勝手に削り、利用していることに怒りを覚えました。そして、まったく関心のない国会議員に対しても憤りを感じました。 質問2:国民意識の醸成に向けた意見 回答2: ・危機感と希望 危機感を煽って、注目を得ることは重要です。 しかし、いたずらに危機感をあおりすぎると、 「北方領土問題なんか返ってこない。」「難しい問題だね。」 となりかねません。 「それだけではなく、ロシアでも日本の技術力の再評価が始まっている」 「ロシア課長が交代し新しい進展が見られそうだ」 「メドベージェフのような国内に強い政治家の方が領土問題を解決できる」 そんな希望も発信していかなければいけないと感じております。 ・空中戦と地上戦 地上戦、すなわち草の根運動もつづけなくてはいけません。それは、こういったセミナーや、署名活動などです。 それだけではなく、空中戦として、影響力のある団体である日本青年会議所として、国会議員、外務省、内閣府、文部科学省などに、様々に働きかけをする必要があると思います。最近、拉致被害者を救う会が、全国会議員にアンケートをとり、それを公表していましたが、領土問題についてそういった手法も出来るかもしれません。 また、草の根運動で言うと、青年会議所のプログラムで「誇り」「学の夏休み」といったビデオと研修プログラムがあると思います。領土問題でもそのようなプログラムを開発し、全国各地のLOMのメンバー向けに研修を行ったり、LOMのメンバーから、地域の人々に研修を行ったりということも出来るかもしれません。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私は個人的に、あまり気の利いたことを話することは出来ませんでしたが、特に北方領土啓発ポスターを製作しているということからパネラーに選ばれた札幌デザイナー学院の吉田さんと関藤さんには、しっかりと受け答えいただくことが出来たことから、パネルディスカッションはある程度成功したものと考えられます。 続きは、また明日。 |
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